〔VLF-EM法電磁探査〕
VLF-EM法は、海上自衛隊・米軍が対潜水艦通信のため凡地球的に常時発信されている超長波VLF(Very Low Frequency)を利用する受動的探査法です。
発信局から放射された電波は、遠隔地点では接線方向の水平磁場のみとなり、地下に透入した「一次電磁波」は地下水脈や鉱体などの低比抵抗帯があると、そこに集中して誘導される電流が渦電流を形成し磁場異常(奨起された「二次磁場」)を生じます。可探深度は調査地の地下を構成する比抵抗値によって変化します。
この磁場異常=比抵抗異常を解析し、地下構造を推定します。とくに岩盤地帯の「地下水」、「温泉」などの探査に、再現性のある精度の良い調査が可能です。
VLF-EM法は、独自の信号源が不要なため探査機器はコンパクトなものとなり、能率よく測定できる利点があります。 |